ラグビーのユニフォームは、トップスとパンツそれにソックスで構成されています。ゲームにおいて敵もしくは味方を見分けるために、ラガーシャツは見た目にも派手なデザイン。
しかしながら、パンツはそれに比べて地味なデザインではあります。けれどこの地味なラグビーのパンツにはユニークなエピソードが隠されているのをご存知ですか?今回のコラムでは、ラグビーユニフォームの歴史を紹介するとともに、その選び方もお話ししていこうと思います。
ラグビーのユニフォームは時と共に移ろいゆく
テレビや映画では、50年前もしくは10年前のスポーツ中継の様子が流されることがありますよね?そこに映し出されているユニフォームは、現代のそれと同じでしょうか?そんな訳はありませんよね。
デザインだけでなくユニフォームの丈や素材までもが、だれしも全く異なるウェアであることに、すぐ気がつかれると思います。
「より動きやすく」「より機能的に」「場合によってはプレーの補助をする」ことを目的につくられたスポーツ・ユニフォームは、時代のトレンドを投影したアパレルでもあります。それはラグビーのユニフォームであっても同じこと。ではラグビーユニフォームの「パンツ」はどのような変遷を経てきたのでしょう?
今、現在採用されているラグビーユニフォームのパンツの丈
ラグビーのプレー経験がある方や、熱心にラグビー観戦をされている方であればお気付きかもしれませんが、現代ラグビーのパンツ丈はとてもタイトです。ただ最初からこのような短くてタイトなパンツであったわけではありません。
1930年代のユニフォームでは、パンツの丈がひざまで伸びていました。その後、パンツは極めて短くなったり、膝上まで伸びたりを繰り返しながら、タイトに絞られるようになり現代のスタイルに至ります。
かつてはラグビーの激しさ故にパンツに破れが出ることも
ご存じの通り、ラグビーは巨漢たちのぶつかり合い、いわゆる「肉弾戦」です。ラグビーでは意図するしないに関わらず、相手方のユニフォームを掴みしめてしまいがち。そのためラグビーユニフォームがちぎれることも頻繁にありました。
ユニフォームにダメージを受けたプレイヤーが、試合を中断してチームメイトの人垣の中で着替える光景はオールドファンには慣れ親しんだものかもしれません。当然のことながら試合の中断はゲームの精彩さを削ぐ行為、できればこのような事はない方がいいわけですね。
そこでより掴まれにくい、破れにくいユニフォームが開発されてきたわけです。現代のラグビーユニフォームのパンツがタイトで短いデザインなのは、このような要望を満たすためだったのです。
ではユニフォームパンツはどうやって選ぶ?
これまでラグビーのユニフォーム。特にパンツの、変遷についてお話ししてきました。ここからは、パンツの選び方に焦点を移しましょう。ユニフォーム、特にラグビーのものを選ぶ場合、デザインよりもいかにプレーに支障をきたさないか?ということが重要です。プレーのしやすさこそ、唯一無二の絶対的なポイントだといえるでしょう。
耐久性も重要
次に重要なのが、いかに丈夫なのか?ということ。つまり耐久性の高さですね。先ほどもおお話ししましたが、ラグビーは肉弾戦ともいえる激しいスポーツ。多少ラフなプレーがあったとしても、それに耐えうる頑丈さが必要です。
そのユニフォームがどの程度の強度を誇っているのか?実際に手に取って確かめてみるのもいいですよね。
密着性(フィット)もポイントの一つ
タックルの際に相手方から捕まれるの防ぐためにも、身体に出来るだけフィットしたデザインのものを選びましょう。このとき重要なのが伸縮性です。「ユニフォームのパンツが密着したのは良いけれど、動きにくくなった…」のではお話しになりません。
ラグビーは走り・飛び・捻り・しゃがむスポーツ。“フィットしつつも動きやすい”これが大事です。
ユニフォームをメーカーで選択する
ラグビージャージにも、当然のことながらブランドはあります。
代表的なブランドは言わずと知れた「カンタベリー」を筆頭に、国内外のラグビーユニフォームの製造ブランドとその特徴をご紹介します。
カンタベリー
日本代表チームも採用する、ニュージーランドのラグビーウェア・ブランド「カンタベリー」。
ニュージーランドの国鳥であるキーウィが3羽連なったロゴが特徴的なラグビーウェアの金字塔です。高いフィット感と伸縮性を誇るラグビーパンは、あなたのプレーをアシストしてくれるでしょう。
ギルバート
ラグビー発祥の地イングランドのラグビー用品メーカー「ギルバート」。ギルバートといえば、ワールドカップを始めとする数々の国際大会で使用される公式ボールとして有名です。
そのギルバートがリリースするラグビーパンツは、生地本体の強さから来る高い耐久性が魅力の一品。ただし日本国内の流通量には限りがあるのが難点です。
ミズノ
日本を代表するスポーツウエアメーカー「ミズノ」。このミズノ、ラグビーにおいても高い人気と信頼力を誇ります。Made in Japanの品質は、ラグビーウェアにおいても健在。通気性・伸縮性・機能性に優れたミズノのユニフォームは、市場でも高評価を得ています。
ラグビー好きならユニフォームにもこだわりを
ワールドカップ・スーパーラグビーなど、近年益々ラグビー熱は高まっています。それもあって、学生時代にラグビーを経験した方々が草ラグビーチームを結成するケースも増えてきました。
ラグビーをプレーする上でなくてはならないのがユニフォーム。ラグビー好きなら、こだわりを持ったユニフォームをつくりたいものですね。
FRONTROWのオリジナルユニフォーム
スポーツアパレルメーカーのFRONTROWは、オリジナルのラグビーユニフォームの製作を承っています。
自分達らしいアイデンティティで、オリジナルデザインのユニフォームを製作。カッコイイユニフォームで、より試合に集中したいものですね。