アジアラグビーチャンピオンシップ

出典:ラグビー共和国

「アジア5ヵ国対抗」は、2008年にアジア各国のラグビーのレベル向上と更なる発展を目指し創設された国際大会でしたが2014年を最後、幕を閉じました。

そして「アジア5カ国対抗」は名前を改め、AsiaRugbyChampionship:(アジアラグビーチャンピオンシップ)として開幕しました。

アジアラグビーチャンピオンシップの概要

例年4月から5月にかけ開催されるアジアラグビーチャンピオンシップは「ワールドラグビー」に所属するアジアラグビーフットボール協会により運営。この大会で、日本は初回大会からすべての試合において全勝を収め、7連覇という偉業を誇ります。

また2015年、アジア御三家と言われる日本、香港、コリアの三カ国による「アジアラグビーチャンピオンシップ」へと名称が変わりそれぞれのホームタウンで1度ずつ、合計2回対戦する総当たり戦方式で頂点を争います。

アジアラグビーチャンピオンシップは4グループで昇格・降格がある

この大会は4グループ間でランクアップ・ランクダウンがあり、少し独特のルールで行われます。まず参加国をいくつかのグループに分け、その後のグループ内での成績でランクが決定。

トップグループをトップ3と呼び、名前の通り上位の三カ国のみが属するグループで、その下のグループから順に「ディビジョン1.2.3」と呼び、日本は現在この大会において3連覇しており、トップ3のグループに属し、そして次回大会で優勝することにより4連覇という偉業を達成することになります。

前身大会から日本はアジアトップの強豪

アジアラグビーチャンピオンシップは今までに何度か名称変更していますので、それもあわせてご紹介したいと思います。

1969年から2007年にかけアジアラグビーフットボール大会の名称で親しまれていましたが、2008年から2014年に「アジア5カ国対抗」へ。それから現在にかけては「AsiaRugbyChampionship:(アジアラグビーチャンピオンシップ)」へと変化していきました。

わが日本はトップ3に位置している

日本はチャンピオンシップの時代も合算すると原画12連覇しています。アジアラグビーフットボール大会の時代から日本は数多の優勝成績を残しており、その折、20大会中15回優勝の成績を収めます。

チャンピオンシップ時代も合わせると目下12連覇中の日本

さらにその上、アジア5ヵ国対抗戦においても7回連続優勝。現在行われている大会も合わせると現下12回の連覇中です。もはやアジア圏で無敵といっても過言ではないでしょう。

アジアラグビーチャンピオンシップではデビジョン間の入れ替えも見どころ

すべてのチームと対戦することになる総当り形式で行われ、上位の2カ国は変わらずトップスリーに残留。次の大会においてもトップスリーとして出場できますが、最下位の国はデビジョン1の最高位になった国とトップ3をかけてチェンジ戦行います。

この試合でトップ3に所属する国が勝てばそのまま残留、負ければデビジョン1の国と入れ替わり、次回の大会からはその国がトップ3としてリーグに所属。このデビジョン間の入れ替え戦も見どころではないのでしょうか。

さらにデビジョン1とデビジョン2、デビジョン2とデビジョン3間それぞれで入れ替えが発生します。

けれどもこれは、入れ替え戦が行われるのではなく自動で、トップグループで下位の成績のチームと下位グループの上位の成績を収めたチームが入れ替わります。

世界に通用するリーダーシップ 流大(ながれ ゆたか)

注目すべきは、流大(ながれ ゆたか)選手ではないのでしょうか。

身長165㎝、体重73㎏とさほど大きくないにも関わらず、パス回し・蹴り付けの的確さは高く評価され、確実な試合でチームの礎となっている選手です。ですが特記すべきは、なによりそのイニシアチブでしょう。学生時代から、主将としてラグビーの名門といわれる帝京大学を牽引。

帝京大学は、2017年冬の大学選手権で未曾有の9連覇達成を収めた日本唯一の精鋭で、流選手は2014年の6連覇の際に主将として優勝に貢献しました。さらに大学卒業後はサントリーに入社し、入社後たった2年でキャプテンとなり、見事トップリーグの優勝へと誘導しました。チームの主将として伝えるべきことは的確に、さらになにより自身の考え方が揺らぐことはありません。

自分自身に対してもシビアで、練習や試合においても発言・身構えともにチームを牽引していくことが出来る優秀な人材です。

先輩選手の多い中で入社2年目にしてキャプテンとして務まる背景には、チームメイトがそのような彼の心意気を高く評価しているからでしょう。しかしそんな流選手も昨年大会では思うようにいかないシーンが多く厳しい戦いを強いられました。しかしながら不屈の精神をもつ彼のことです。今年も連続で代表選手に選ばれることになったとしたら、必ずや去年よりずっと進歩した姿を見せ、優勝へと導いてくれることでしょう。