出典:プロポーズ準備室
大まかに説明すると、1つのチームに15人の選手が相手側のチームと1つのボールを巡り、激しい争奪戦や攻防を繰り広げます。単独で突破したり、チーム全体で息の合ったパスワークなどで陣地を広げながらボールを前進させていく様から「陣取りゲーム」と呼ばれることも。最終的にインゴールという、相手のゴールライン裏にボールを持って飛び込むことでトライとなり、得点が加算。双方のプレイヤーたちは、このトライを手に入れるために互いに体を激しく衝突させてボールを奪い合い、しのぎを削ります。
ラグビーの簡単なルール
試合時間
試合時間は前半40分と、後半40分で、合計1時間半30分にもおよび、前半が終了した後に10分間のハーフタイムをはさみます。
試合が終了した後は敵味方の壁を越え、「ノーサイド」といってお互いに健闘を讃え敬意を表します。
新・試験的ルール解説
このラグビーの新ルールは、2013年シーズンから試験的に世界中で実施されています。新ルールは今シーズンも引き続き適用され、スクラムの3段階のコールはあらためて変更される予定です。
1.ラックからは5秒以内にボールを出す
ラックはラグビーの醍醐味ともいえるボール争奪戦のプレーで、ラックの状態になった際に、レフリーがボールを出せると明確に判断すると、「ユーズ・イット!」の掛け声が。その後5秒以内にボールを出さなければ、ライバルのボールスクラムになり、間を持たせることはできません。
2.ノックオンやスローフォワードもクイックスローインできる
ルール違反の1つでもあるノックオンは、手元からボールを落としてしまったり、前方に投げたボールがタッチラインの外に出た時点で、相手方のチームはスクラムもしくはラインアウトをチョイスできます。(かつてはスクラムのみでした。)
ラインアウトを待つことなく、即投げ入れる音が可能なクイック(早い)スローイング(投げ入れ)も可能に。
3.ダイレクトタッチのクイックスローイングが広範囲に
相手チームのキックが「ダイレクトタッチ」になった際、かつてはラインからボールがタッチを割った地点の後ろからしかクイックスローイングができませんでした。しかし現在は、タッチ地点からキック地点までのどこからでもボールを投入してもよく、クイックスローイングが可能です。
4.ラインアウトの反則はラインアウトを選択できる
ラインアウトはサッカーで例えると「スローイン」のようなもの。そのラインアウトにおいて相手が反則した際のフリーキック(FK)ペナルティキック(PK)さらにそこから攻めるか、PGかスクラムもしくはタッチキックをチョイスしていましたが、ラインアウトも選択可能になったことでタッチキックを蹴り、再度ラインアウトする煩わしさが省けます。
5.コンバージョンキックは、トライ後90秒以内に蹴る
トライ後におけるコンバージョンキックは、今まではプレースキッカーがボールをセットしてから1分以内の制限時間のみ。しかし今シーズンから、トライした時点から90秒以内にルールが変更されます。これは円滑な試合運びを促進するためのものです。
6.スクラム時の声掛けは三段階に変更された
昨年のシーズンでは、スクラム時に、審判が「クラウチ」「タッチ」「セット」の3つの段階にわけてコールしていましたが、今季からは「クラウチ」そして「バインド」「セット」の3段階の掛け声に変更。これは安全対策の一部であり、プロップ同士ががっちりとジャージを握りしめることにより、衝撃を25%減少させる効果があります。さらにセットの声掛けには、「組んでもいいですよ」という意味も。またスクラムハーフがボールを投げ入れるときは、中心線入れることが誇張され、まっすぐに入れないときは、相手側のチームにフリーキックの機会が与えられます。さらに繰り返すことによって、ペナルティーキックになります。
ラグビーにおける反則とは?
イエローカードとシンビン
悪意のある反則で攻撃の継続を阻んだり、危ないプレーなどといった重大な反則が行われると、レフリーはイエローカードで警告を下します。イエローカードが与えられた選手は、10分間の一時退場処分。2枚目で退場処分となります。重大甚大な反則行為は、レッドカードで即退場となります。
オーバーザトップ
イメージとしては、ラックなどにより相手に出るはずのボールに飛び込み相手側に倒れこむことで、攻撃を寸断する反則。
オフサイド
通常のプレーでは、選手がボールを持つか、プレーした際に、その選手の前にいる味方の選手はオフサイドとなります。オフサイドとなった選手は、プレーを中止させられます。
オブストラクション
オブストラクションの和訳は「妨害行為」といった意味で。タックルしようとする相手選手を妨害し、ボールを持っていないプレイヤーの邪魔をするような動きは反則です。
コラプシング
スクラムやモールをわざと崩す反則。
スローフォワード
自分より前方にボールを投げる反則。
ノックオン
ボールが選手の手や腕などに当たって前に落とす反則。
ノット・ストレート
スクラム・ラインアウトはボールを入れる際、双方のプレイヤーの間に入れるのが原則。中心にボールを投げ入れないと反則になる。
ノット・リリース・ザ・ボール
タックルされた選手は即座に、パスするもしくは地面に置くなど、ボールから手をはなさなければならなりません。この行為に科せられる反則が、「ノット・リリース・ザ・ボール」です。
ノット・ロール・アウェイ
タックルしたらすぐにボールを持っている者を、ただちに放して退かなければいけません。「ノット・ロール・アウェイ」とはボールを持たない選手を、いつまでも抱え込むことによってとられる反則です。