日本代表ユニフォームの意味、意図

出典:日本ラグビーフットボール協会


興奮の嵐で日本中を包んだラグビーの日本代表。その際に独特なユニフォームに疑問を感じた方もいたのではないでしょうか。この記事ではその疑問を解決すべく、日本代表のユニフォームに焦点をおいておはなしします。

お馴染みの赤×白のボーダー

日本といえば国旗を連想させる、レッドとホワイトのボーダーがトレードマークのユニフォームです。一目見るだけでも日本だとわかるようなユニークなデザインが特徴。さらに国旗を連想させるレッドとホワイトのコンビネーションは、かつての代表ユニフォームも総じて同様のデザインで、今後もこのコンセプトは永続するでしょう。
ラグビー日本代表ユニフォームイメージ1

出典元:エイコースポーツ


ボーダーデザインの理由

3年前のラグビーW杯を観戦していた方のなかでは、世界各国のユニフォームを目にして疑問を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。NZやAUSといった豪傑たちはワンカラーのユニフォームがほとんどを占め、ボーダーを使用しているのは日本代表のみ。ではなぜ日本代表は、メジャーではないボーダーのデザインを貫くのでしょうか。

他国のユニフォームと区別するため

世界各国と比較すると日本はまだまだラグビーの発展途上国。日本にラグビーが浸透したころには他国がすでにワンカラーのユニフォームを占領していました。ユニフォームはそのカラーでチームを認識しなければなりません。
しかしほかの国と被るカラーのユニフォームは禁止されているため、苦悩の末に行き着いた先は、日本国旗を連想させる、レッドとホワイトのボーダーだったのです。そんな背景があったとはいえ、今のユニフォームは日本にジャストフィットしています。
 

特徴的な桜のエンブレム

特記すべきはそのユニフォームの左胸に刻まれる桜のエンブレム。サクラは日本の文化になじみが深い、日本を代表する植物のひとつです。余談ですが世界各国のユニフォームにも、各国を代表するような動植物をデザインしたエンブレムが多くみられます。

エンブレムに込められた意味

桜の刹那的な美しさと凛々しさから「正々堂々と戦い、破れるときには美しく散れ」。
といった特別な思いが、このエンブレムには込められています。代表選手はこの言葉を心に刻み、正々堂々と世界の強豪相手に挑んでいるのです。
 

結成当時はつぼみだった

実は日本代表が結成された当時は、このエンブレムの桜はつぼみでした。「今はまだつぼみの状態でも、やがて大輪の花を咲かせてやる」といった思いがこめられたものだったのかもしれません。蛇足ではありますが、エンブレムの桜の花は3枚でしたが、それは結成当時の関東・関西・九州支部を表現しているからだそうです。

日本ラグビー代表の通称「ブレイブブロッサム」

日本チームは通称、「ブレイブブロッサム」と称されます。「ブレイブブロッサム」とは直訳すると「勇敢な桜たち」という意味。これは2003年AUSで行われた大会において、日本の健闘ぶりを見た海外のメディアが名付けました。当時から日本のラグビー代表選手の風格は健在だったようです。

これからも日本代表ラグビーを応援しよう

3年前のW杯から日本ラグビーのファンになった方も、日本代表のユニフォームの歴史を知ってよりいっそう日本代表に関心を抱いたのではないでしょうか。ユニフォームに刻まれるエンブレムの意味や歴史を理解し、今後も日本代表のラグビーをサポートしましょう!